UIWグループの社員としての心得でもありますが、人は潜伏期間を経て、

ある日突然、書物や人間関係等の変化により良い方向へ進む人と、

逆境に押し潰され悩んだ末、解決の糸口すら見出せず無為な時を過ごしている

人も多数みられます。

しかしそのような塗炭は、人が成長するための贈り物と考えるべきでは

ないでしょうか。

そこで人間形成の過程から規範を建築物に例えてみました。


@イメージ(様式等々の青写真を描く)

  選定した土地にどのような建物、例えば和か洋か、それとも和洋折衷か?
  材料は?等々、無限とも言えるイメージを浮かべながら、それを具体化して
  ゆかなければなりません。人も同様で、まず自分がどのような
   人間になりたいのか、心に映像を描き潜在意識の活動を促す事から
  始めなければなりません

A設計図

   建物の償却年数は手入れにもよりますが、30年から70年と言われております。
   しかし人の健康寿命は年々伸びる傾向にあります。予期せぬ自然災害にも
   耐え得る85年間の設計図を書かなければなりません。人間であれば・・・。

B基礎工事

  地質調査に基づき土地を掘削し、地味な基礎工事も晴れの日が続けば
  何のトラブルもなく、スムーズに進みます。しかし雨の日が続けば工事は
  全く進みません。時間という費用も掛かります。
  人間は晴れ(幸せ)が続く事を願いますが(無理)、無理が通れば道理
   (禍福はあざなえる縄の如し)が引っ込む、ようにはゆきません。
  ですから人間の土台創りは、地道に根気よく、を常に意識せねばなりません。
  目に見えずファッションのような派手さがないので、つい人は基礎創りを
  疎かにしている人が多数と言っても良いでしょう・・・
  自己変革等の時間なのに・・・

C躯体工事(構造)

  震度7の強震にもビクともしない建物はしっかりとした基礎と経済性を
  無視するくらいの緻密な構造計算は欠かせません。
  人(主観)は、少しの努力で平穏無事を願う生き物のようです。
  欲を捨てればそれも可能かも知れません。しかし上昇志向が強く、
  夢を追い駆け、夢に心とられる人は多事多難を覚悟せねばなりません。
  如何なる自然災害に遭遇しようとも、それに耐え、チャンスにするには建物と
  同様でダイヤモンドのような精神構造を構築せねばなりません。
  心がブリキでは夢は幻に終わるのでは・・・

D設備

  良質な給・排水、換気、空調、電気工事等は、人が安心、安全、快適に
  過ごす為には欠かせません。しかし人は安心・安全と五感に感じる快適さを
  必要以上に求め続けます(長所とも言えます)。
  ところが現実は「なかなか思うようにいかない・・・」という人が多数
  いらっしゃいます。何故かというと、設備投資は幾らかかるか?という予算の
  見積もりから始めます。そこまでは大多数の人は出来ますが、次の段階の
  資金作りは「金は天下の回りもの」という400年前のようにはこのボーダレス
  競争の時代には通用しません。人は“お金”を貯めよう、増やそう、と計画し
  実行してゆくとストレスが生まれ、「刹那に負け、生活に窮している人」また
  「金には色がないという手段をいとわず金」という二人の表示は
  「夜叉が・・・歩いてる」。そこでまず、設備はお金の前にストレス解消策が
  先決と思われます。また企業であれば、未来ますます進化するであろう
  ユビキタスの時代を考えると、停電に備えたバック・アップ(自家発電)
  くらいの設備投資資金を惜しむ企業は取り残されるであろう。
  “備えあれば憂いなし”

E意匠(デザイン)

  古くは紀元前5世紀に造られたギリシャに建つドリス式建築のパルテノン神殿、
  バロック、ロココ、ゴシック等々、美を求め続ける建築様式並びにデザインは、
  永遠に続くものと思われます。
  責任を果たし自由を得た人の生き方には、多種多様の様式、デザインの
  中から、その人の考えるライフ・スタイルを選ぶ事が出来る。念の為、
  それは大きな責任を自ら課し、全うした人のみに与えられる権利・・・・・
  努力もせず99%の閃きに頼って生きる怠け者には選択肢のない受動的な時の
  過ごし方が与えられるだろう。
  また責任を果たすための投資は雑菌・不純物は勿論、心の老朽化を防ぐ為の
  新設(心)には、自己の更新投資は絶え間なく続けなくてはなりません。
  それを惜しむ人は心と頭の老朽化は余儀なくされると思われます。
  ボロボロ人生を覚悟の方は別ですが。
  何故なら人間は創造的進化が成せる唯一の生き物という事を信じ・・・・・
  PS:シュンペーターのいう創造的破壊の決断もしばしば迫られる。
           

F手入れ(メンテナンス)

  建築物も手入れなしで60年〜100年の歳月を良好な状態を維持するのは
  難しい。人も手入れなしで健康を維持し、価値を生み出し社会に奉仕する
  源泉である心・頭脳・肉体をバランスよく保つのは至難。
  そこで私のメンテナンスは、「世に迷惑人に迷惑」をかけたくないと日々心掛け
  少しずつ実行。ただ「健康オタク」にはなれません。

 

    PS:日本人は建築においても素晴らしい足跡を残した民族。
      正倉院:建築時期は不明だが、756年前後とみるのが通説。
      平等院(鳳凰堂):1053年(天喜元年)
      法隆寺五重塔:寺の建設607年、飛鳥時代。670年に全焼後の建て直しと
               も言われているが、心柱が、594年に伐採されたヒノキ材と
               発表された。

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